ワンマン経営者は常に、”お山の大将”でいることを目指します。まず、自分より秀でた能力のある人間を排除します。お山の大将でいつづけるには目の上の瘤ですし、ひょっとすると自分を追い落とすかもしれないので、早々に芽を摘んでしまいます。
それから、自分にない能力を持つ人間も目障りに思います。これも自分を追い落とす可能性があり、適当なところまでは使うかもしれませんが、力をつける前に排除します。
こうなると、その組織はワンマン経営者が最も能力があり、それ以外は平凡な人間だけになってしまいます。上から下までさまざまな能力のある人材を揃えている組織と比べれば、力の劣る会社になってしまうわけです。
(大塚将司『死に至る会社の病』)
ワンマン経営者
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